MacでAndroid開発環境を手早く整える

こんにちは! レテです.

SADPに当たって,MacにAndroid開発環境を整えたので,自分がどんなことをやっていたかを備忘録的にまとめておきます.

Androidも更新ペースが激しいのか,意外とまとまった形で最近のAndroid環境のインストール方法を書いているWebページは多くありませんでした.

少しでも役に立てばいいな(願望)

やりたいこと

MacにEclipseAndroid SDKとAVDを導入して,PCのみでAndroid開発ができるようにしたい.

対象者

Android/Java初学者. CLI使えない人にも少し配慮したい.

あまり細かいことは気にせず,とりあえず動けばいい人向け.*1

ちなみに僕も初学者です(しろめ

環境

Mac OS X 10.8.5

Javaの処理系を導入

Android SDK導入前に,Javaのインストールが必要.

僕の環境ではJavaはデフォルトではインストールされてなかった.

初心者必見!MacでAndroidアプリの開発環境を整えよう【SDKインストール】 | GanoWeb

辺りを参考にインストール.

今回インストールしたバージョンは1.7.0_25.*2

Android SDKの導入

Android SDKとは,Android開発のための開発キットのようなもの.

最近はJava用のIDE(統合開発環境)であるEclipseとまとめて配布されているらしいのでそちらを使う.

Android SDK | Android Developers

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赤枠のボタンを押してライセンス云々にagreeするとZIPファイルがダウンロードされる.

今回ダウンロードしたのはadt-bundle-mac-x86_64-20130917.zip.

解凍したディレクトリを"アプリケーション"ディレクトリ直下に入れ,その中の"eclipse"ディレクトリから"Eclipse.app"を開く.

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Eclipseの設定

各種ツールの導入

Eclipseを起動するとworkspaceが云々言われるけど,OKしとけばおk.

確か,初回起動だとWelcome画面が出てくる気がしたけど,それも☓ボタンで消せばおk.

大事なのはここから.

EclipseAndroid関係のツールを導入する必要があるらしい.

Developer Toolsの導入

メニューバーの"Help"から,"Install New Software..."を選択.

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出てきた"Install"ウィンドウから"Work with:"->"Add..."を選択.

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"Add repository"ウィンドウの"Name"に"android","Location"に"https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/" と,それぞれ入力してOK.

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"Install"にいろいろ追加されるので"Developer Tools"にチェックを付けて"Next >"を押す.

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その後はNextとかOK連打で行けたような気がする.*3

最終的に自動で再起動されたように思う.

Android Support RepositoryとAndroid Support Libraryの導入

Android 3.0以上の機能を2.xで使うためのsupport v4, v7といったライブラリを利用するために必要になる.*4

下矢印のついたドロイド君アイコンをクリックして,"Android SDK Manager"を開く.

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"Android SDK Manager"ウィンドウが開く.

いろいろ書いてあるけど,"Extras"ディレクトリの"Android Support Repository"と,"Android Support Library"のStatusが"Not installed"かどうかをチェック(下の写真は"Installed"なので問題ない).

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"Not Installed"のものがあれば,それにチェックを入れて,"Install packages..."を選択.

インストールが始まる.

Android SDKのパス設定

Android SDKEclipse上で動かすためには,EclipseAndroid SDKの居場所を教える必要がある. これがパス設定.

メニューバーの"ADT"->"環境設定"を選択.

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"Preferences"ウィンドウが開くので,"Android"を選択する("Android"の下の階層にもメニューがあるが,今回はルートのメニュー).

"SDK Location"->"Browse"を選択.

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出てきたウィンドウの中からSDKのディレクトリを探す.

今回は,"アプリケーション"ディレクトリ内の,"adt-bundle-mac-x86_64-20130917"->"sdk"がSDKのディレクトリとなる(要するに"/Applications/adt-bundle-mac-x86_64-20130917/sdk").

これを選んだ上で,"Apply"を押してOK.

文字コードの設定

文字コードUTF-8にしておくと,多人数開発環境では無難.

先ほどと同じ手順で"Preferences"ウィンドウを開き,"General"->"Editors"->"Text Editors"->"Spelling"を選択.

そして,"Dictionaries"->"Encoding"について,"Other"にチェックを入れ,プルダウンメニューから"UTF-8"を選択.

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これで,Eclipseテキストエディタ文字コードUTF-8になった.

AVD(エミュレータ)の設定

Android Virtual Device(AVD)は,Android実機をPC上で再現したもの(エミュレータ).

Androidでは,実機をUSBケーブルで接続し,そのマシンにアプリをインストールしてデバッグする方法と,AVDにアプリをインストールしてデバッグする方法がある.

AVDを使うことで,実機を持っていなくてもAndroidデバッグが出来る(ただし,一部の機能が使えない,動作が非常に重いなどの制約がある).

実機しか使わない場合は必須ではないが,これも設定しておこう.

ツールバーから,スマホの中にドロイド君がいるアイコンを選択.

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"Android Virtual Device Manager"ウィンドウが出てくるので,"New..."を選択.

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"Create new Android Virtual Device (AVD)"ウィンドウが出てくるので,"AVD Name"にエミュレータの名前を(適当でよい.ここでは"android4_3とした),"Device"に再現するデバイスの種類を(適当でよい.ここでは"Nexus 4"を選択した),"Target"にAVDのAndroidのバージョン(ここでは,"Google APIs (Google Inc.) - API level 18"を選択した)を入力し,OKを押す.

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下図のようにエミュレータが作成された.

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サンプルソースを動かしてみる

準備は整ったはずなので動かしてみる.

メニューバーの"File"->"New"->"Android Application Project"を選択.

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開いた"New Android Application"ウィンドウで,"Application Name", "Project Name", "Package Name"を入力.

他は好きなものでいいとして,"Package Name"については,取得ドメインを逆順にしたものを使うべきとされている(Ex. ドメインが"hoge.com"なら,"com.hoge").

今回は,"Application Name", "Project Name"ともに,"SampleProject","Package Name"は"com.example.sampleproject"とした.

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あとは,NextなりFinishなり連打していけばいいと思う.

これで,Androidプロジェクトが出来た.

では,このプロジェクトを実際に動かしてみよう.

ツールバー中の右矢印のアイコンをクリックすると,初回のみ,"Run As"ウィンドウが出てくる.

ここで,"Android Application"を選択してOKを押す.

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すると,Androidエミュレータが起動する.

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かなり待たされるが,Androidのロック画面が出てくれば,起動は成功.*5

ロック画面は,カギのアイコンをドラッグ(実機のスワイプに相当)することで解除できる.

ホーム画面からは,アプリ一覧を開いて動作させたいアプリを探す(今回は"SampleProject").

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この画面が出てくればOK!

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まとめ

元のドキュメントをまとめてもらったkrrrrさんに感謝.

iOS開発に比べると, Androidは開発環境に必要な手順が多い気がしました.

Java周りの知識があるとだいぶ楽な気がします(開発そのものも含めて).

全然サーベイと検証が足りてないので,指摘/加筆してもらえると助かります…

*1:基本的にSADP参加者向けです

*2:Java 1.7はAndroid SDKに対応してないという話を聞いたけど本当なのかな

*3:いろいろあったと思うけど検証できないので誰か指摘してもらえると助かる…

*4:ここらへんはkrrrrさんに言われるがままにやった(正直)

*5:初回だとチュートリアルみたいなのが出てくるかもしれない.全部OKで.